今年で100周年!名門ヒュンメルの「80年代・90年代」名作ユニフォーム5選

1923年にデンマークで誕生したスポーツアパレルブランドhummel(ヒュンメル)は、今年で創業から100周年となる。

同社はサッカーのユニフォームでもお馴染みであり、これまでに国内外で多くの素晴らしいユニフォームを生み出してきた名門ブランドだ。

ここでは2000年代以前のhummelユニフォームを対象に、5つの名作キットを選出したので紹介したい。

トッテナム・ホットスパー

トッテナム・ホットスパー 1985-87 hummel ホーム ユニフォーム

選手:オズワルド・アルディレス

1985年から90年までの5シーズンでトッテナム・ホットスパーとhummelはパートナーシップを締結。その時代の代表的な一着となると、85年に登場した最初のユニフォームかもしれない。

斜めストライプとシェブロンを組み合せた斬新なデザインは一度見たら忘れないインパクトを放つ。デザインの構成上、やや低めの位置に配した胸スポンサー「HOLSTEN」はビールブランドだ。

この80年代hummelを象徴するデザインは現在でも他のチームによって“復活”することがある

ウディネーゼ

ウディネーゼ 1996-97 hummel ホーム ユニフォーム

選手:オリヴァー・ビアホフ

2000年代以前のhummelとなればウディネーゼは外せない。この白黒ストライプを着るチームは90年代のセリエAで“台風の目”となり、ビッグクラブにとって厄介な存在だった。

このチームを95年から98年まで率いたのは、日本代表でも指揮を執ったアルベルト・ザッケローニ氏。攻撃サッカーでリーグ5位となった96-97シーズンのユニフォームは、ストライプの幅、若干控えめのシェブロンなど全てにおいてバランスが良い一着だ。

ユニフォームは95-96モデルから胸スポンサーを変えて継続。成績だけで選ぶなら3位で終えた翌シーズンとなるが、デザインならこちらだろう。

ツルヴェナ・ズヴェズダ

ツルヴェナ・ズヴェズダ 1992-94 hummel ホーム ユニフォーム

選手:シニシャ・ミハイロヴィッチ

「レッドスター・ベオグラード」の名でも知られる東ヨーロッパの名門。セルビアではなく、まだユーゴスラヴィアという国が存在していた時代のユニフォームだ。

90年代前半のhummel時代のユニフォームはシンプルな格好良さが魅力。今見てもスタイリッシュな胸スポンサーロゴ「CLASSIC」は煙草の銘柄だった。

このユニフォームは1992-94モデルとして知られているデザインなのだが、ミハイロヴィッチが着用した写真は1991年の親善試合(エラス・ヴェローナ戦)でもの。この辺は少々謎である。

レアル・マドリー

レアル・マドリー 1987-88 hummel ホーム ユニフォーム

選手:エミリオ・ブトラゲーニョ

現在では圧倒的にadidasのイメージが強いレアル・マドリーだが、1986-87から93-94年までの8シーズンでhummelと契約していた。

レアルは1985-86から89-90シーズンまでリーグ5連覇を達成。その内4シーズンがhummel期となり、古くからのファンには強いレアルのイメージが残るブランドである。

当時は主にイタリアの食品会社「Parmalat」が胸スポンサー。このユニフォームは基本的に86-90の4シーズンで使用したが、胸スポンサーは異なるものもある。

デンマーク代表

デンマーク代表 1992 hummel ホーム ユニフォーム

選手:ブライアン・ラウドルップ

デンマーク代表がその名を世界に轟かせた1992年の欧州選手権(EURO1992)でのユニフォーム。伝説の一着だ。

出場が決定していたユーゴスラヴィアが制裁により国際試合禁止となり、デンマークが代替で出場。このダークホース中のダークホースがミラクル連発で躍進し、最後は決勝戦でドイツを撃破して初優勝を成し遂げてしまったのだ。

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EURO92の他に1994アメリカW杯欧州予選などで使用したこのユニフォームは、肩周りのデザインと袖のストライプが特徴的。右胸のブランドロゴを斜めに配するスタイルも斬新だった。

EURO92では準決勝のオランダ戦を除き、全ての試合でこのホームユニフォームを着用。90年代のhummelサッカーユニフォームを代表する存在だ。

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