チェルシー、幻の自社ブランド「CHELSEA COLLECTION」をまさかの復刻!レトロの嵐に悶絶する

今季のユニフォームに胸スポンサーが決まったばかりのチェルシー。2カ月弱だったとはいえ、胸にスポンサーが付かなかったのは1986-87シーズン以来のことだった。

その86-87シーズンのチェルシーといえば、特定のスポーツブランドと契約せずに自社ブランド「Chelsea Collection」のキットを使用。名門クラブが80年代以降では唯一自社ブランドで戦ったシーズンだ。

今や幻の「Chelsea Collection」だが、なんとクラブはこの自社ブランドの復刻版を発表!2023年にまさかの大復活となった。

今回発表されたのは当時のユニフォームのレトロ復刻版をメインに、トレーニングウェアやアパレル類だ。

80年代のイングランドでは“テラス・スタイル”と呼ばれるスポーツファッションが流行していたが、その原点はサッカーとも言われている。

コアなファンがスポーツウェアを普段着に取り入れ日常的に着用し、そこから広まったというファッションだ。その流れに乗りチェルシーも自社ブランド時代に関連ウェアをファン向けに販売していた。

そんな80年代を彷彿とさせる今回のラインナップ。それでは2023年版の「Chelsea Collection」をユニフォームからご紹介しよう。

チェルシー 1986-87 ユニフォーム

チェルシー 1986-87 ホーム ユニフォーム

86-87シーズンのホームユニフォームを完全復刻。何せオリジナルが自社ブランドだけに、デザイン上でクリアすべき障害もほとんどないと思われる。

今回のラインナップで一番人気がこのユニフォームで、早くも完売目前だ。

この画像がオリジナルのユニフォーム。復刻版も全く遜色がないのがよく分かる。当時はレギュラーの胸スポンサーは付いていないが、短期契約でいくつかの企業ロゴを付けていた。

“CFC”にライオンを組み合せた懐かしのエンブレム。これが初めて登場したのは、86-87シーズンの自社ブランドのユニフォームからだった。

チェルシー 1986-87 ユニフォーム

チェルシー 1986-87 アウェイ ユニフォーム

現在では伝説的な存在となっている“ジェイド”と呼ばれる翡翠色のアウェイユニフォーム。この86-87モデルと翌87-88モデルの2シーズンでしか使われていなかった幻の色だ。ある意味でホーム以上に“買い”かもしれない一着である。

この翡翠色を復活させたのが今季のサードユニフォーム。クラブではこの色をイートンブルーと定義づけている。その由来はクラブの初代オーナーに関係するものだ。

80年代感が全開のビジュアルも鮮烈。一番最後に今回のビジュアルについてご紹介するが、後ろに見えるサッカーゴールが実は大きなポイントとなっている。

チェルシー トレーニングキット

チェルシー Chelsea Collection トラックジャケット

チェルシー Chelsea Collection リンガーTシャツ

チェルシー Chelsea Collection ドリルトップ

右胸に「Chelsea Collection」のロゴマークを付けるトレーニングウェアも登場。おそらくは当時のアイテムの復刻か、またはそれに近いデザインと思われる。見るからにナイロン素材といった感じのドリルトップに漂うレトロ感が半端ない。

リンガーTシャツを着たモデルの足元にはレトロなラジカセ!実はこれ、日本企業「SHARP」製の懐かしい機種だ。今回のビジュアルはこうした小道具へのこだわりが凄い。

チェルシーコレクション アパレル

チェルシー Chelsea Collection コットンTシャツ

チェルシー Chelsea Collection アームバンドTシャツ

チェルシー Chelsea Collection スウェットシャツ

懐かしのエンブレムをフィーチャーしたクラシックなウェアも登場。右胸に「Chelsea Collection」のロゴが付かないが、86年当時のアパレルもロゴ無しだったようだ。

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今回のコレクション発表の際に、クラブは1986年のマッチデイプログラムを公開。「Chelsea Collection」リリースの数週間前からこうして宣伝告知を行っていたのだという。貴重な資料の公開を心から感謝したい。

ところで、この画像右側の中段にある男女モデルの写真をよく見ると、その背景にはサッカーゴールが。

今回のサッカーゴールを使ったビジュアルは当時の宣伝写真を再現したものだった!

小道具やファッションのみならずロケーションまで徹底した80年代へのこだわり。見事の一言である。

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