葉の汁が吸われ白くなる被害 ハナモモやウメなどに寄生する害虫 モモヒメヨコバイを初確認=静岡県

静岡県は、モモやウメなどの葉に寄生し、葉の汁を吸うことで葉が白くなる被害をもたらす、モモヒメヨコバイが県内ではじめて見つかったと10月5日、発表しました。

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県によりますと、モモヒメヨコバイが見つかったのは2023年9月です。

静岡県西部地域の複数のハナモモ生産園地で葉が白くなっていることが確認され、調査したところモモヒメヨコバイが確認されました。

モモヒメヨコバイは、海外では中国や韓国などに分布し、国内では沖縄県のみに分布していました。

しかし、2019年に和歌山県で発見されて以来、分布を広げました。

すでに近隣の愛知県や神奈川県などでも確認され、静岡県を含め、23の都府県で確認されています。

モモヒメヨコバイが寄生する植物は主にハナモモやモモ、ウメといったバラ科の樹木で、海外ではリンゴやナシなどにも被害の報告が出ています。

成虫、幼虫ともに葉の汁を吸い、葉が白くなる被害を引き起こします。また、ひどい場合は通常よりも早い時期に葉が落ちるといった被害も確認されています。

モモヒメヨコバイは成虫の状態で冬を越し、最も被害が出るのは8月以降とされています。

対策として有効なのは、ウメなどでは、登録のある薬剤を使用すること。発見した場合は、被害のあった葉ごと切除して適切に処分することとされています。

現時点では、モモヒメヨコバイが病気を広げるなどの被害は確認されていません。

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