台湾便、待望の復活 山形空港に第1便到着

本県への3年8カ月ぶりの国際チャーター便で台湾から到着し、歓迎を受ける観光客ら=東根市・山形空港

 新型コロナウイルス禍に伴い2020年2月以来途絶えていた、本県への国際定期チャーター便の復活第1便が5日、台湾から東根市の山形空港に到着した。134人の搭乗客は本県観光関係者らの歓迎を受け、本県や東北各地を回る4泊5日のツアーに出発した。秋の観光シーズンの11月7日までの間、中華航空(台湾)が現地と同空港の間で16往復32便を運航する。

 3年8カ月ぶりとなる便は約40分遅れで到着し、観光関係者や県のキャラクター「きてけろくん」、やまがた愛の武将隊らが空港ロビーで出迎えた。到着前に記念セレモニーが行われ、吉村美栄子知事が「待ちに待った運航再開。山形と台湾の交流がさらに広がることを願っている」とあいさつし、関係者がくす玉を割って祝った。チャーター便は135席を基本とし、台湾の6旅行会社がツアー商品を販売して、ほぼ完売しているという。

 台湾からの観光客は、同空港での歓迎に驚きながら笑顔になり、各地に向かうそれぞれのバスに乗り込んだ。「何度も日本旅行に来ているが、東北は初めて」という曽婉慧さん(48)は「(NHK連続テレビ小説の)『おしん』ゆかりの場所に行ってみたい」と楽しみにしていた。

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