時代を映し出す130作品 山形国際ドキュメンタリー映画祭開幕

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023が開幕し世界各国から来県した監督、審査員らが紹介された=山形市中央公民館

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2023が5日、山形市で開幕した。前回は新型コロナ禍でオンライン開催となったため、ゲストや来場者を迎えての通常開催は4年ぶり。12日までの期間中、鋭い感性で時代を捉えた最新のドキュメンタリーなど計130作品を上映し、国内外の人たちと映画を見て語り合う濃密な1週間が始まった。

 同市中央公民館で開会式が行われ、海外や全国から監督や審査員、映画ファンらが結集した。認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭の加藤到副理事長が開会宣言し、伊藤光一郎理事長が「優れたドキュメンタリーを作り手の監督、多くの観客が共に大きなスクリーンで見ることができることを喜ばしく思う。心ゆくまで楽しんでほしい」などとあいさつした。佐藤孝弘山形市長が祝辞を述べ、監督や審査員が紹介された。

 今回はメインのインターナショナル・コンペティションとアジア千波万波の両部門に120の国と地域から計2134作品が寄せられ、厳選した計34作品を上映。ほかにも多彩なプログラムがそろう。国際審査員が大賞などを選考し、11日に表彰式が行われる。同映画祭は山形市の市制100周年を記念し、1989年から隔年開催されており、18回目。

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