山形大の野球場を活用 県の2連盟協定、子どもと指導者育成

協定を締結した(左から)山形大の大西彰正小白川キャンパス長、玉手英利学長、土田良雄県野球連盟会長、高橋良治県高校野球連盟会長=山形市・山形大小白川キャンパス

 山形大は5日、県野球連盟、県高校野球連盟と連携協定を締結した。改修して一部人工芝となった小白川キャンパスの野球場(多目的グラウンド)を活用し、競技人口の増加や指導者の育成に協力して取り組む。

 同大は2021年度から小白川キャンパスの体育施設の改修を進め、野球場は今年4月、外野が土から人工芝に生まれ変わった。スポーツ動作の測定・分析が可能な設備も備えられている。

 同大は整備した施設を地域に還元し、スポーツ振興につなげる目的で、サッカー、ラグビー、陸上の各団体と協定を結んできた。野球に関しては、同大の野球部が関わる野球教室を開催してきた。今後は指導者養成や高校・大学両野球部の合同練習、高校球児が小さい子どもを指導する企画などを想定しているという。

 県野球連盟の土田良雄会長は、特に小中学生の育成を充実させたいと意気込む。県高野連の高橋良治会長は野球場について「指導者研修に適している。(プレーを)見渡せる会議室もあり、考えてつくられた環境だ」と話している。

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