島鉄 運転士不足で平日減便 16日から12月15日まで 

運転士不足で減便する島原鉄道の列車=島原市下川尻町、島原港駅

 島原鉄道(長崎県島原市)は5日、10月16日から12月15日までの期間、平日ダイヤを減便すると発表した。慢性的に運転士が不足し人繰りがつかなくなったのが理由という。鉄道部門で運転士不足による減便は初めて。
 減便するのは、平日午後の島原港-諫早間と本諫早-諫早間の上下計6便。
 同社によると、現在、平日は上下33.5往復(計67便)を運行。このダイヤを組むには運転士15人が必要だが、2020年ごろから退職が相次ぎ、21年11月以降、管理業務を担当している運転士の資格を持つ社員が応援に回って維持していた。だが10月1日付でさらに1人が退職。ダイヤが組めなくなったという。
 減便対象で利用者が最も多いのは、島原港発上り(午後4時38分)と諫早発下り(同6時16分)。学生や会社員の帰宅時間帯で、平均利用者はいずれも約70人。同社は、後続の1便を通常1両編成から2両に増やし対応するとしている。
 同社鉄道部は「若手運転士の育成にあたっているベテラン運転士が復帰する12月には元のダイヤに戻せるのではないか。ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただければ」としている。

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