救急車のストレッチャーから転落し男性がけが 消防が賠償手続きへ「再発防止を徹底する」広島・呉市

広島県呉市消防局は6日、救急搬送中の男性(80代)が、救急車のストレッチャーから転落する事故があり、男性がけがをしていたと発表しました。

呉市消防局によりますと、ことし7月、呉市内の自宅で転倒してけがをした男性を救急搬送中する際、誤って男性がストレッチャーから転落する事故がありました。

男性は約1メートルの高さから転落し、コンクリートに頭を打つけがをしたということです。

当時、救急隊員3人が対応していたということですが、男性に転落防止用ベルトを装着しなかったこと、ストレッチャーの転落防止用のサイドアームを上げ忘れていたことが事故の原因としています。

男性は今月、救急搬送を必要とする元々のけがなどの入院治療を終えたということで、今後、呉市消防局は男性への賠償の手続きを進めるとしています。

また、再発防止策として市内14の消防署・分署・出張所で事故防止研修を実施し、すでに警察にも事故の届け出をしているということです。

呉市消防局は「ご迷惑をおかけした傷病者やご家族には深くお詫び申し上げます。市民の皆様の信頼を回復するため、再発防止を徹底していく」としています。

© 株式会社中国放送