イブラヒモヴィッチ、サウジアラビアからのオファーがあったことを明かす

写真:サウジからオファーがあったことを明かしたイブラヒモヴィッチ ©Getty Images

昨シーズン限りで現役を引退した元スウェーデン代表FWのズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が、今夏の移籍マーケットで相次いだサウジ・プロフェッショナルリーグのクラブへの移籍について、自身の見解を示した。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

今夏の移籍市場ではネイマール(パリ・サンジェルマン→アル・ヒラル)やカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード→アル・イテハド)、リヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ→アル・アル・アハリ)など、多くのビッグネームが欧州のトップリーグを離れてサウジアラビアに新天地を求めた。

実はイブラヒモヴィッチ氏のもとにもサウジアラビアからオファーがあったようで、彼は次のように語っている。

「中国からもオファーがあったし、サウジアラビアからもあった。だけど、当時の状況は『そこにどんな目的があるのか?』というものだった。開幕前にも言ったことがあるんだが、大きな舞台でキャリアを終えなければならない選手もいる。それが最高の締めくくり方だからだ」

イブラヒモヴィッチ氏は、自身が「大きな舞台でキャリアを終えるべき選手」とみなし、サウジアラビア移籍を決断しなかった理由をこう語った。

「どれだけ稼いだかではなく、どれだけの才能があったかによって人々に記憶されなければならない。俺たちが毎日トレーニングをし、人々に認められるのは自分たちの才能があってこそ。だからこそ人々に記憶されたいと願うものだ。だから、一定のレベルに達した選手は、ある程度の大きさのステージで止めなければならない。下のステージに行って、違う形でキャリアを終えることはできなかった」

一方で、サウジアラビアに移籍した選手たちに対してはこのように理解も示している。

「ただ、十分に稼げなかったからこそ、大金を稼げる状況が必要になる選手もいる。どこでフットボールをしようが、それはフットボールだ。この競技は人々をつなぐ。プロのフットボーラーとしてプレーし続けている限り、サウジアラビアは成長し続けるし、MLSも成長し続けるだろう」

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