国道に一夜で橋桁出現 宇都宮の清原工業団地交差点 物流効率化へ工事進む

大型クレーンでつり上げられ、橋脚に設置される橋桁=5日午後11時40分、宇都宮市氷室町

 栃木県宇都宮市氷室町の清原工業団地交差点で5日深夜から6日未明にかけて、同交差点の立体交差化工事が行われ、一夜で国道123号をまたぐ橋桁が架設された。

 茨城県つくばみらい市から矢板市に至る地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」(総延長100キロ)整備の一環で、鬼怒テクノ通りと清原中央通りをつなぐ工事でもある。立体化部分について県は2026年度の供用開始を目指す。

 工事は5日午後11時に付近の国道123号を一時通行止めとして始まった。長さ53.5メートル、幅8.25メートル、重量80トンの巨大な橋桁を大型クレーン2台でつり上げ、1時間足らずで橋脚に架設。6日午前3時半ごろ固定などの作業を完了した。地域住民らが写真を撮るなどして作業を見守った。

 県宇都宮土木事務所整備第三課の飯野修昭(いいののぶあき)課長(50)は「クレーン2台による相づり架設は珍しい。今後も路面整備などを順次行っていきます」と話した。

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