金沢でまたクマ 末町の通学路に痕跡 2日前の現場から3.5キロ

クマが目撃された遊歩道=6日午前11時、金沢市末町

 6日午前6時ごろ、金沢市末町の遊歩道で、クマ1頭が山林に入っていくのを通行人の男性が目撃し、市に通報した。猟友会員が現場を調べたところ、通学路の遊歩道付近の竹林で痕跡が見つかった。2日前には約3.5キロ離れた同市三口新町2丁目の住宅密集地でクマが目撃されており、市は注意を呼び掛けている。

 クマが目撃されたのは、末浄水場と金沢学院大の間の竹林に面した遊歩道。市から連絡を受けた猟友会員が捜索し、通報から約1時間後にやぶを倒した痕を見つけた。

 クマが目撃された遊歩道を通学路とする犀生中では午後3時半に生徒を一斉下校させる。その際、遊歩道を通らず、鈴を鳴らして帰るよう求めた。保護者にもメールで注意を促した。金沢学院大では、学生にメールを配信し、同大附属の中高生には各クラスで注意を呼び掛けた。

 4日には三口新町2丁目の住宅街で体長約1.2メートルのクマが目撃された。専門家はクマが犀川沿いを移動してきた可能性を指摘していた。

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