「外に出た時に『この街いいよね』って感じがない」車とバスが混在… 静岡駅南口広場どう変わる? 2030年代前半供用開始目指して検討委

静岡市は混雑が課題となっているJR静岡駅南口の駅前広場を拡張するため、初めて再整備を検討する委員会を開きました。静岡市の玄関口として、魅力ある空間を目指します。

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<植田麻瑚記者>
「新幹線の発着駅として人出が多いJR静岡駅南口です。長年、ロータリーの車両の混雑や待合スペースの不足が課題となっていて、静岡市はこの駅前広場の拡張に乗り出しました」

静岡市の玄関口でもあるJR静岡駅南口。南口駅前広場は、供用開始から30年が経過しました。現在、ロータリー内ではバスと一般車が混在し、乗り降りのスペースが不足しているほか、歩行スペースも十分ではないなどの課題が指摘されています。

<利用者>
「車が来たときに停める場所がない。ものすごく混んじゃって危ない」

<タクシードライバー>
Q.一般車と混在しているが?
「それは困りますね。広くなるといいね、ゆったりするとね」

現在の広場は、約5,000平方メートル。静岡市は用地の拡張に向け、周辺のビル所有者から一定の理解が得られたとして、広場を東側と南側に拡張し、再整備に踏み切ることにしました。

<静岡市 難波喬司市長>
「南口にパッと出たときに『この街いいよね』って感じが現状ではないですよね。そういう南口にしていきたい」

10月6日は、1回目の再整備検討委員会が開かれ、大学教授や交通事業者など15人の委員が意見を交わしました。

<静岡大学グローバル共創科学部 須藤智准教授>
「これからどんどん車の仕組みもどんどん変わっていく中で、どうシステムの中に組み込んでいくのかという未来図を描かないと、また10年後、20年後にズレが出てきてしまうのではないか」

委員からは、車いすの乗り降りのスペースが狭い、南口広場と商店街とのつながりが感じられないなどの意見が出ました。

静岡市は、委員会での議論を踏まえ、2024年6月には基本計画を策定し、2030年代前半の新たな駅前広場の供用開始を目指しています。

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