金沢城光の祭1万人突破 歴史とアートの共演堪能

五十間長屋や石垣に投影された光のアートを楽しむ来場者=6日、金沢城公園

 金沢城公園を光のアートで包む「チームラボ金沢城光の祭」(北國新聞社特別協力)は6日、スタートから7日目を迎え、来場者数が1万人を突破した。14日開幕の国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)のオープニングイベントとして開催中の城とアートの共演には、多くの地元住民や観光客らが来場し堪能している。

 1万人目となったのは金沢市の親子で、自営業俵徹也さん(48)は「金沢城の魅力を生かした展示ばかりでどれも深く印象に残った」と話した。長女の梨花さん(9)は「卵のオブジェが面白い。学校のみんなにも教えたい」と目を輝かせた。

 光の祭は世界的なアート集団「チームラボ」が城内の各所に作品を展示。菱櫓(ひしやぐら)や五十間長屋には色鮮やかな花で表現された動物が行き交う姿を投影し、極楽橋下の石垣では、ウサギやカエルが行列をつくって歩く幻想的な様子が映し出された。

 会期は11月26日までで、時間は午後6~9時半。月~木曜が一般1600円(金土日祝日は1800円)、中高生800円(900円)、小学生500円(600円)で、未就学児は無料。障害者割引を設定する。当日券は石川門近くの会場内チケット売り場、金沢駅観光案内所、金沢中央観光案内所で販売する。

 

  ●「ドラム・タオ」も感動 金沢公演へ刺激

 金沢市の北國新聞赤羽ホールで7日、30周年記念新作舞台(北國新聞社共催)に臨む和太鼓パフォーマンス集団「DRUM TAO(ドラム・タオ)」のメンバー12人は5日、「光の祭」を鑑賞した。

 メンバーは金沢で公演する際、金沢城公園でランニングしており、光のアートで彩られた石垣や木々など普段と異なる園内を楽しんだ。相戸喜代子さんは「歴史的な空間を生かした演出に感動した。私たちも金沢ならではのステージを披露したい」と話した。

 7日は午後2時、5時半開演の2公演で、入場料は全席指定7千円。

卵形オブジェを楽しむドラム・タオのメンバー=5日

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