40歳のジョーイ・ボットー 「少なくともあと1年はプレーしたい」

レッズ一筋で17年間プレーしてきたジョーイ・ボットーだが、まだキャリアを終わらせるつもりはないようだ。9月に40歳の誕生日を迎えたボットーは、日本時間10月7日にダン・パトリックが主催するラジオ番組に出演し、「少なくともあと1年はプレーしたいと思っている」と発言。来季の契約は年俸2000万ドルの球団オプション(またはバイアウト700万ドル)となっているが、レッズがオプションの行使を拒否した場合、ボットーはキャリアで初めてフリーエージェント(FA)としてオフシーズンを迎えることになる。

メジャー4年目の2010年にナ・リーグMVPに輝いたのをはじめ、オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞1度など、レッズの看板選手として輝かしいキャリアを過ごしてきたボットー。今季は故障の影響もあってわずか65試合にしか出場できず、自己ワーストの打率.202に終わったが、それでも14本塁打、OPS.747と一定の存在感は示した。メジャー通算では2056試合に出場し、2135安打、打率.294、356本塁打、1144打点、出塁率.409、OPS.920をマークしている。

「ここ数年はひどかった。特にこの2年間は健康じゃなかったから、いいプレーをしたいんだ。このまま終わりたくないと思っている」と現役続行への思いを口にしたボットー。しかし、レッズはスペンサー・スティアー、エリー・デラクルーズ、マット・マクレーン、ノエルビ・マルテ、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドといった若手選手の台頭によって内野が飽和状態となっており、現在のレッズにとって、ボットーは必ずしも必要な戦力ではない。年俸2000万ドルのオプションが行使されないのは確実だろう。

ボットー自身の言葉を借りれば、レッズがオプション行使を拒否した場合、ボットーはFAという「新しい経験」をすることになる。「プロ野球人生で初めてFAになるんだ。どんなにワクワクしているか分からないよ」と語ったボットー。レッズからバイアウトの700万ドルが支払われることを考慮すると、来季の年俸自体は安価で済む可能性もあり、左打ちの一塁手またはDHを必要とするチームからオファーが届く可能性は十分にある。

1つの可能性として取り沙汰されているのは、ボットーが故郷のカナダに戻ってプレーすること。ブルージェイズは今季、35歳のブランドン・ベルトが主にDHを務めたが、ベルトは1年契約のため、DHの枠は空いている。ベルトに代わる「左打ちのDH要員」として、ブルージェイズがボットーの獲得に乗り出すことになるかもしれない。

The post 40歳のジョーイ・ボットー 「少なくともあと1年はプレーしたい」 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.