1型糖尿病のプロ自転車選手 県内初、患者と対面交流会 参加者を募集

1型糖尿病がある選手で構成されるチームノボノルディスク(ノボノルディスクファーマ提供)

 栃木県宇都宮市で13〜15日に開催される「2023ジャパンカップサイクルロードレース」に合わせて、1型糖尿病患者で構成されるプロ自転車チーム「チームノボノルディスク」(米国)の現役選手と患者の対面交流会が13日、同市東宿郷2丁目のホテルマイステイズ宇都宮で開かれる。共催する日本糖尿病協会県支部と製薬会社ノボノルディスクファーマ(東京都)は参加者を募集している。同社によると、県内での現役選手と患者の対面交流会開催は初めて。

 1型糖尿病は、血糖値を下げるインスリンを分泌する細胞が何らかの原因で破壊され発症する。患者は不足したインスリンを自己注射で補いながら生活する必要がある。

 同チームはジャパンカップ出場のため来日する。選手たちは日常生活から血糖値などの自己管理を厳しく行い、世界各国のレースで活躍している。

 交流会は午後4時からで、ジャパンカップに出場する選手1人が登場。参加者は事前に募る質問を基に選手と対談できる。希望者はバーチャル空間上で、選手とロードバイクの試乗体験を楽しめる。本県の1型糖尿病患者や家族をはじめ、誰でも無料で参加できる。

 同支部担当者の獨協医大病院糖尿病センターの薄井勲(うすいいさお)センター長は「選手との交流を通じて患者や家族を勇気づけることができればうれしい」と期待を寄せた。

 申し込みは10日まで。(問)同社担当者080.4914.9474。

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