VARの“重大ミス”は是正できるのか…プレミアで新ガイドライン導入へ「審判間のコミュニケーションがより明確に」

写真:リヴァプールのディアスは正当なゴールを取り消されたが…

現地時間9月30日に行われたプレミアリーグ第7節のトッテナムvsリヴァプールにおいて、審判間のやりとりのエラーでリヴァプールに所属するコロンビア代表FWルイス・ディアスのゴールが取り消された。この件を受けて、プロ審判協会であるプロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド(PGMOL)は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の新たなガイドラインを導入する模様だ。

トッテナム戦の34分、リヴァプールはDFラインの裏に抜け出したディアスがゴールネットを揺らして先制したかに思われた。だが、VAR担当とリプレイオペレーター、ピッチ上の審判の間で情報伝達の人的ミスが生じ、ディアスの正当なゴールはオフサイドとして処理されて試合再開となってしまった。

結局、リヴァプールは大一番に1-2で敗戦。2人の退場者を出したことも相まって、後味の悪い試合となってしまった。

イギリス紙『メトロ』によると、PGMOLは今回の“重大ミス”を重く受け止め、VARに関する新たなガイドラインを早急に制定した。PGMOLは、この新ガイドラインによって「フィールド上の判定に関する主審とVARチームのコミュニケーションがより明確になる」と主張している。

新ガイドラインでは、今後アシスタントVARにチェックの結果を確認してから、ピッチ上の審判に最終的な判定を伝えることになる模様。また、トッテナムvsリヴァプールでアシスタントVARを務めていたダン・クック氏が試合前日にアラブ首長国連邦(UAE)からの約6時間におよぶフライトを経ていたことで、疲労面がミスにつながった可能性も考慮。イングランド人審判が海外の試合を裁くことを認める方針を見直す予定だという。

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