朝の寒さで草花しっとり きょう8日寒露

寒露の寒さに負けずピンク色のサクラタデが咲いている=山形市野草園

 8日は二十四節気の一つ、寒露(かんろ)。朝の寒さで草花に露が付き次第に寒さが増す時期になる。前日7日は所により、時々強い雨が降り寒さが増した。

 山形市の西蔵王高原にある市野草園では、一時的に視界が悪くなるほどの雨が降ったと思えば、陽光が差して植物の葉が輝いた。

 午後3時前の気温は14.5度と肌寒さに包まれた。あまりに低い気温に本来ならきれいに咲いているはずのリンドウが咲くことがなかった。その気候の中で、タデ科の多年草、サクラタデが咲いていた。主に水辺に生え、萼(がく)は淡紅色の花を開く。この日の激しく降る雨にも負けず、桜色の美しい色彩を放っていた。

© 株式会社山形新聞社