ラツィオ、ベシーノのボレー弾でシーソーゲームを制す。鎌田大地は途中出場|セリエA

写真:ジャンピングボレーで決勝ゴールを挙げたベシーノ

10月8日、セリエA第8節のラツィオ vs アタランタの試合がスタディオ・オリンピコで行われた。

ラツィオはチーロ・インモービレがコンディション不良により欠場し、最前線にはバレンティン・カステジャーノスが入った。また、鎌田大地は4試合連続のベンチスタートとなった。一方のアタランタはミランから期限付き移籍したシャルル・デ・ケテラーレらが先発出場した。

意外な形で先制したのはホームのラツィオだった。5分、ルイス・アルベルトのCKのボールが流れ、ゴール正面に立っていたデ・ケテラーレの体に当たってそのままゴールに吸い込まれた。

さらに11分、GKイヴァン・プロヴェデルからの縦パスを受けたマッティア・ザッカーニが右サイドに展開すると、全力疾走したフェリペ・アンデルソンが折り返し、並走していたカステジャーノスが右足でゴールに流し込み追加点を奪う。

その後も14分にデザインされたFKからニコロ・カサーレがゴールに迫り、18分にはマテオ・ゲンドゥージのミドルシュートがクロスバーを直撃するなど、ラツィオがゲームをコントロールしていく。

対するアタランタは25分、左サイドからのクロスにマテオ・パシャリッチが走り込みながら頭で合わせようとするが、わずかにヒットせず。それでも32分、左サイドからマッテオ・ルッジェーリがクロスが入れると、エデルソンがフリーでヘディングシュートをたたき込み、1点差に追い上げて前半を終了する。

後半、アタランタはトップ下をパシャリッチからテーン・コープマイネルスに代えて臨むと、49分にはデ・ケテラーレが右サイドから巧みなドリブルで切り込み左足でシュート。これはプロヴェデルが鋭い反応で逃れる。

ラツィオは55分にルイス・アルベルト、ザッカーニに代えてマティアス・ベシーノとペドロを投入。59分にはベシーノのフィードにペドロが抜け出し丁寧なシュートを流し込んだが、惜しくもオフサイドの判定で追加点ならず。アタランタはその直後、快速FWのアデモラ・ルックマンを入れて縦への推進力を強めると、62分にそのルックマンの突破で得たCKからコープマイネルスがクロスを入れ、逆サイドのセアド・コラシナツがヘディングシュートを決めて同点に追いつく。

ラツィオは直後の64分、ゲンドゥージに代えて鎌田を投入。対するアタランタもデ・ケテラーレに代えてルイス・ムリエルを入れ、お互いに勝ち越しを狙っていく。74分には鎌田からのパスを受けたペドロが左サイドを突破して折り返し、中央に走り込んだ鎌田がヘディングシュートを放ったが、これはGK正面へ。

その後も両チームが選手交代をしながら攻撃を仕掛ける中、勝ち越しゴールを奪ったのはラツィオだった。83分、アダム・マルシッチのアーリークロスをカステジャーノスが折り返すと、走り込んだベシーノがジャンピングボレーを叩き込む。その直後にはマウリツィオ・サッリ監督が抗議により退席処分となり、90分にはムリエルに枠内シュートを放たれるなどピンチの場面もあったが、なんとか1点リードのままタイムアップを迎えた。

次節、ラツィオはアウェーでサッスオーロと、アタランタはホームでジェノアと対戦する。
 

◉試合結果

ラツィオ 3-2 アタランタ

1-0 5分 OG(ラツィオ)
2-0 11分 バレンティン・カステジャーノス(ラツィオ)
2-1 32分 エデルソン(アタランタ)
2-2 62分 セアド・コラシナツ(アタランタ)
3-2 83分 マティアス・ベシーノ(ラツィオ)

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