上位対決となったブライトンvsリヴァプールは2ー2の引き分け。ブライトンはこれで公式戦4試合勝ちなし|プレミアリーグ

写真:自身のパスミスで失点に関与したダンクが同点ゴールを決める

10月8日、プレミアリーグ第8節のブライトン vs リヴァプールの試合がアメックス・スタジアムで行われた。

ホームのブライトンは直近の公式戦3試合勝ちがなく、難敵リヴァプール相手に真価が問われる試合となる。今季全ての公式戦で失点を喫しているブライトンは、GKに今季リーグ戦4試合目のベルト・ヴェルブルッヘン、センターバックにはキャプテンのルイス・ダンクとリーグ初先発となるイゴールを起用した。また、三笘薫はこの日も左サイドで先発出場となった。

一方、前節のトッテナム戦で2人の退場者を出し、今季初黒星を喫したリヴァプールは、直近のヨーロッパリーグからDFフィルジル・ファン・ダイク、MFアレクシス・マクアリスター、ドミニク・ソボスライがスタメンに復帰。遠藤航はベンチスタートになった。

両チーム慎重な立ち上がりをみせたこの試合、決定機がないまま15分が経過する。すると20分に思わぬ形で試合が動く、リヴァプールはGKのアリソンもビルドアップに加わりDFラインでパスを回し、前線へのパスコースを探る。ファン・ダイクはマクアリスターへの縦パスを選択するも、そのパスコースを予測していたシモン・アディングラがボール奪取すると、アリソンのポジショニングを確認し冷静にゴールに流し込み、ブライトンが先制に成功する。

30分には、今季新加入のカルロス・バレバが自陣深い位置でボールを奪うと、力強いドリブルで敵陣ペナルティエリア付近まで運び左足でシュート狙う。しかし、シュートは惜しくもゴール右に外れ追加点とはならない。

ここまでチャンスをつくれていないリヴァプールは、40分にブライトンの一瞬の隙をつき同点に追いつく。ブライトンDFルイス・ダンクの縦パスをカットしたリヴァプールは少ないタッチで前線に運ぶと、最後はダルウィン・ヌニェスのパスにモハメド・サラーが左足で流し込み、前半のうちに試合を振り出しに戻す。

同点に追いついたことで勢いを取り戻したリヴァプールは、得意の前線からのプレスでボールを奪うと、ペナルティエリア内でDFパスカル・グロスのファウルを誘いPKを獲得。このPKをサラーが落ち着いて決め逆転に成功する。前半はこのままリヴァプールリードで終了し後半へ。

同点に追いつきたいブライトンは後半開始直後の49分、自陣でのスローインから上手くリヴァプールのプレスを回避すると、エヴァン・ファーガソンのスルーパスに抜け出したアディングラはペナルティエリア内で華麗なキックフェイントでDFアンディー・ロバートソンをかわし、シュートするもアリソンの好セーブに阻まれる。

すると53分、リヴァプールもサイド攻撃から決定機を迎える。右サイドにポジションをとったソボスライがヌニェスとのパス交換からペナルティエリアに侵入し、ファーサイドのライアン・フラーフェンベルフへクロスを供給する。しかし、シュートは惜しくもクロスバーに直撃し点差を広げることは出来ない。

ブライトンは攻撃の主導権を徐々に握り始めると、迎えた78分にフリーキックから同点ゴールを奪う。キッカーのソリー・マーチはDFラインとGKの間に絶妙なクロスを供給すると、ダンクが右足で触りホームチームがここにきて同点に追いつく。

その後は両チームゴールに迫るも、逆転ゴールは生まれず上位チーム同士の対決は2ー2の引き分けで終わった。三笘はフル出場し、ドリブルでチャンスを演出したが、ゴールは奪えなかった。一方、ベンチスタートとなった遠藤航は出番なく終わった。

◉試合結果
ブライトン 2-2 リヴァプール

1-0 20分 シモン・アディングラ(ブライトン)
1-1 40分 モハメド・サラー(リヴァプール)
1-2 45+1分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2-2.   78分  ルイス・ダンク(ブライトン)

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