華やか巡行、拍手と歓声 大門曳山まつり

「橋渡し」で大門大橋を巡行する曳山=射水市大門

  ●提灯山も4町そろう

 射水市内で継承される三つの曳山(ひきやま)まつりを締めくくる大門曳山まつりは8日、大門地区で行われ、華やかな曳山4基がまちなかを巡行した。夜にはきらびやかに装いを変えた提灯山(ちょうちんやま)も4年ぶりに4町そろって曳き回され、曳子や地域住民らが本来の形に戻ったまつりを堪能した。

 大門神社と枇杷首(びわくび)神社の秋季例大祭として行われ、枇杷首、西町、中町、田町の曳山が車輪をきしませながら大門大橋を進む「橋渡し」では、多くの見物人が豪華な花傘で飾られた花山に見入った。曲がり角で若衆が威勢の良い掛け声とともに前輪を浮かせて進行方向を変える場面では沿道から拍手と歓声が起きた。

  ●5年ぶり子供曳き

 花山の巡行前には、台風や新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた子供曳きが5年ぶりに行われ、田町山宿前から大門神社まで約500メートルの区間で、地域の児童らが「わっしょい」の掛け声に合わせて花山を引っ張った。地域住民から「頑張れ」と盛んなエールが送られた。

 大門曳山連合保存会の橋本健一会長は「コロナ前の曳山まつりに戻すことができて良かった。最高のまつりになった」と話した。

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