習氏、米中関係安定に意欲 11月首脳会談へ機運醸成

米上院の民主党トップ、シューマー院内総務を歓迎する中国の習近平国家主席(右)=9日、北京の人民大会堂(AP=共同)

 【北京共同】中国の習近平国家主席は9日、米上院の民主党トップ、シューマー院内総務が率いる超党派議員団と北京で会談し、米中は「世界で最も重要な2国間関係だ」と述べ、対立が続く両国の関係安定化に意欲を示した。中国国営中央テレビが伝えた。

 米中両政府は11月に米国で開かれるAPEC首脳会議に合わせて習氏とバイデン米大統領の会談開催を調整しており、機運の醸成に向けて対話が活発化している。

 習氏は米中関係が「人類の未来と運命を決定する」と語り、重要性を強調。国際社会や地域の問題の解決、気候変動対策といった地球規模の課題に対処するため「両国が協力する必要がある」と訴えた。

米上院の民主党トップ、シューマー院内総務(中央)と写真に納まる中国の王毅共産党政治局員兼外相(右)=9日、北京の釣魚台迎賓館(AP=共同)

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