アジア大会で金・銀3つのメダルを取った広島県北広島町の選手がいます。ソフトテニス女子の 高橋乃綾 選手です。広島駅では帰国した高橋選手を地元の人たちが盛大に出迎えました。
「北広島町というところに、こんな素晴らしい選手がいるんだよ」。声を弾ませるのは、北広島町の住民です。JR広島駅の改札口では、「夢と感動をありがとう」「北広島へ金メダルをありがとう」などと書かれた横断幕を用意しました。およそ50人が高橋選手の帰りを待ちます。
高橋選手の姿が、見えと…。「高橋さーん、おかえりなさーい」「高橋さん、金メダルおめでとう！バンザーイ、バンザーイ」と盛大に迎えました。所属する「どんぐり北広島」の中本監督が花束を贈りました。
高橋選手は、国別対抗戦とミックスダブルスの2種目で金メダル。またシングルスで銀メダルの合わせて3つのメダルを取りました。金メダルは前回、5年前の大会でも2つ取っていて2大会連続の獲得です。
高橋乃綾選手
「みなさん、帰りましたー。みなさんのおかげで、向こうで堂々とプレイすることができましたー。ありがとうございました」
実は、高橋選手はシングルスでも金メダルを狙っていて、銀メダルは不本意な結果だったそうです。
「どんぐり北広島」中本裕二監督
「終わってすぐ泣きながら電話があって『監督、すみません、すみません』って。謝る必要はない、堂々と笑顔で帰ってこいと言いました」
高橋選手
「ちょっと最後、悔しい思いだったんですけど、でも、こうやって『おめでとう』と言ってくれることで、私たちのチームは本当に、地域の方々に助けられて活動が成り立ってるなあ、とすごく実感しました」
「どんぐり北広島」は8年前、地域密着を掲げて結成されたクラブチームです。高橋選手を中心に全国トップクラスの実力の誇っていて、選手たちの活躍が町民の励みにもなっています。
北広島町民
「これだけ頑張ってくれて、希望の星、北広島町の輝く存在です。期待してます、これからも」
本人の努力と町民の支えで勝ち取った3つのメダル。高橋選手は「3年後の次の大会の出場は難しいと思う。あとは後輩に託す」と話していました。北広島町では、後日あらためて祝賀行事を行う予定です。
