マレーシアの商業施設運営大手クアラルンプール・パビリオンは9日、首都クアラルンプール市内のダマンサラハイツ地区で商業施設「パビリオン・ダマンサラハイツ」を開業した。
市内でも有数の高級住宅街に位置するパビリオン・ダマンサラハイツは、高速道路3路線からアクセス可能。都市高速鉄道(MRT)1号線(カジャン線)のプサット・バンダル・ダマンサラ駅と直結している。
米電気自動車(EV)大手テスラのショールームなど約380店舗が入居する。現地メディアによると今月末までに飲食店など100店舗が営業を始めるという。
開発区では、高級高層集合住宅とオフィスビル、5つ星ホテルが順次開業する予定。既にオフィス棟8棟、住居棟3棟の引き渡しが始まり、敷地内の人口は約2万6,000人に達している。
パビリオン・ダマンサラハイツは、パビリオングループとカナダ年金基金を管理するカナダ年金基金投資委員会(CPPIB)との合弁事業となる。
■核テナントは「ザ・フード・マーチャント」
首都圏で5店舗を運営する高級スーパーマーケット「ザ・フード・マーチャント」は同日、パビリオン・ダマンサラハイツの核テナントとして「ザ・フード・マーチャント・プレリュード」を開業した。
世界各地の高品質な食材を取りそろえ、店内には伝統的なドイツ式ベーカリーや、地元料理を提供するカフェも設けた。生鮮品コーナーでは、精肉や海産物、果物を顧客の要望に応じてカットするサービスも提供する。
ザ・フード・マーチャントは、スーパーマーケット運営大手TFPリテールの「ベンズ・インディペンデント・グローサー(B.I.G)」や「ビレッジ・グローサー」の姉妹ブランド。2021年12月にクアラルンプール市内の商業施設「パビリオン・ブキジャリル」に1号店を開業した。