放送作家の野々村友紀子さんが講演 「就職氷河期世代」にコミュニケーション術を指南

自身の経験談を交えて仕事や生き方について話す野々村さん(大津市におの浜1丁目・ピアザ淡海)

 県内の就職氷河期世代を支援する催しが7日、大津市におの浜1丁目のピアザ淡海であった。放送作家の野々村友紀子さん(49)が「人生で大事なこと」をテーマに講演し、参加した約190人が真剣に耳を傾けた。

 滋賀労働局が主催した。野々村さんは芸人として活動していた経験をもとに、話を終わらせないコミュニケーション術や身だしなみの大切さを強調。「自己肯定感を上げるには、足りない部分を補う努力をして不安材料をつぶし、根拠ある自信を身につける必要がある」と呼びかけた。

 個別相談コーナーでは、来場者が就職支援員から、適性検査や職業体験プログラムなど就職の前段階で受けられるサポートや、職業訓練について説明を受けた。

 参加した大津市内在住の50代女性は「同じ同性として、母親として元気をもらえた」と振り返った。同局の担当者は「就職希望者には一度ハローワークまで足を運んでもらえたら」と話していた。

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