特養への要早期入所722人 岩手県、介護人材の不足深刻

 

 岩手県内の特別養護老人ホーム(特養)に早期入所が必要とされる在宅待機者は4月1日現在、722人いることが県のまとめで分かった。前年同期比で23.5%減だが、依然として介護ニーズは高い。現場を支える人材不足も今後深刻化が懸念され、対策が迫られる。

 県によると、入所申込者数は3691人(同16.4%減)で、在宅待機者は1180人(同12.4%減)。このうち市町村が早急または1年程度で入所が必要な人は722人いた。入所申込者が減った背景には、在宅介護の需要拡大があるとみられる。

 「要早期入所」の在宅待機者数は圏域別で、盛岡広域の162人が最多。岩手中部149人、胆江121人、両磐91人などだった。

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