岩手県内不登校が2500人超 小中増え最多を更新

 

 文部科学省は4日、2022年度の問題行動・不登校調査結果を公表した。岩手県内小中高校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は2588人と前年度より14.0%(318人)増え、15年以降最多。いじめ認知は8256件(同217件増)で、いじめ防止対策推進法が施行された13年度以降最多となった。

 不登校児童生徒の内訳は小学校617人(前年度比146人増)、中学校1388人(同180人増)で過去最多。高校は583人(同8人減)だった。

 県教委は長引く新型コロナウイルス禍で友人との交流機会が減り、生活リズムも乱れやすい状況が続いた影響を指摘。不登校への理解が広がり、保護者の間で無理して通わせない意識が働いていることも要因とみている。

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