「パトカーへの襲撃」京都府警が対応訓練 長野・警察官ら4人殺害事件受け

訓練で拳銃を手にした犯人役に対応する警察官(10日午後、京都市伏見区・府警察学校)

 長野県で今年5月に警察官ら4人が猟銃で撃たれて死亡した事件を受け、京都府警は10日、パトカーへの襲撃に備える訓練を府警察学校(京都市伏見区)で行った。現場到着前に防弾の装備を整え、拳銃を持つ犯人への対応を確認した。

 長野県の事件は、通報で駆け付けたパトカーの至近距離から男が猟銃を撃ち、警察官2人が殺害された。当時、警察官は防弾チョッキを着用していなかったという。事件後、現場へ向かう警察官の安全対策が課題となっていた。

 訓練には、現場に急行することの多い部門の警察官ら約100人が参加。「拳銃のようなものを持った男がいる」との連絡を受けた警察官が防弾チョッキやヘルメットなどを素早く装着した。

 パトカーで現場に到着した警察官は拳銃を持った犯人役に対し、パトカーを盾にして距離を保った。この後、応援で駆け付けた警察官が刺股や警杖(けいじょう)で取り押さえた。

京都市伏見区

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