地区シリーズ第２戦で鮮やかな逆転勝利を収め、対戦成績を１勝１敗のタイに持ち込んだブレーブス。第３戦からは舞台をフィラデルフィアのシチズンズバンク・パークに移して戦うことになるが、その第３戦に先発する投手がまだ発表されていない。チャーリー・モートンとカイル・ライトは故障で離脱しており、スペンサー・ストライダーは第１戦、マックス・フリードは第２戦に先発。第３戦の先発候補としては、ブライス・エルダーとＡＪ・スミス＝ショウバーの名前が挙がっている。
ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は、フィラデルフィア行きの飛行機の乗り込む前に「イニングを稼ぐという点については、いくつかのオプションがある」とコメント。「たくさんのことを検討しなければならない。オープナーを使うなら、そのあとに誰が投げるのか。もしくは伝統的な先発投手を起用するのか。いろいろなシナリオを考えているところだよ」と具体的な言及を避けた。
誰がマウンドに立つとしても、フィラデルフィアの大観衆の前で大きなプレッシャーを背負って投球することになる。現在の「２－２－１」のフォーマットで行われた地区シリーズでは、最初の２試合を１勝１敗で終えた場合、第３戦と第４戦をホームで戦うチームが60％以上の割合でシリーズを突破している（42回中28回＝67％）。救援右腕カービー・イェーツは「シチズンズバンク・パークは少し違う。あんな大観衆（の盛り上がり）は誰も見たことがないと思う」と語った。
レギュラーシーズンの成績を考慮すれば、第３戦の先発投手の最有力候補はエルダーだ。今季は31試合に先発して12勝４敗、防御率3.81を記録。特に前半戦は７勝２敗、防御率2.97と好調でオールスター・ゲーム選出も果たしたが、後半戦に５勝２敗ながら防御率5.11と大きく成績を落とした点が不安材料だ。
ストライダー、フリード、エルダー以外にロースター入りしている先発型の投手は今年６月にデビューしたばかりのスミス＝ショウバーである。今季は６試合（うち５先発）に登板して１勝０敗、防御率4.26を記録。日本時間10月４日に行われた紅白戦でレギュラー野手を相手に好投し、第３戦の先発候補に浮上した。
もちろん、リリーフ投手を細かくつないでいく「ブルペンゲーム」で第３戦に臨む可能性も残されている。第４戦には中４日でストライダー、第５戦には中４日でフリードが先発できるため、ブレーブスとしては第３戦を取ることができれば、リーグ優勝決定シリーズ進出に大きく前進することになるが、果たしてスニッカー監督はどの投手に第３戦の先発のマウンドを任せるのだろうか。
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