「秋桜まつり」始まる 島原・火張山花公園 生育不順で入場無料に 11月初旬まで

八分咲きを迎えたヒマワリを撮影する親子連れら=島原市、火張山花公園

 長崎県島原市上折橋町のしまばら火張山(ひばるやま)花公園(約10ヘクタール)で10日、「秋桜まつり」が始まった。1千万本のコスモスを目指していたが、夏の雨不足と害虫被害で生育が悪く、今回は入場無料とした。主催するNPO法人しまばら火張山花公園の松本良一理事長(68)は「ヒマワリ約6万本は八分咲き、今後2週間が見頃」と話している。まつりは11月初旬まで。
 例年は、まつり期間中の入場に公園環境保全・維持管理協力金として1人300円を求めていた。
 同公園のコスモス畑は約2.4ヘクタール。今年は、背丈が十分に伸びず、白やピンクの花が2分咲き。園内の約2ヘクタールに植えられたヒマワリは、高さ約1.3メートルに育ち、平成新山を背に大輪の黄色い花を咲かせている。

夏の猛暑などによる生育不順を受け、まばらに咲くコスモスを手にするしまばら火張山花公園の松本理事長=同園

 同公園は、雲仙・普賢岳の火砕流被害を受け砂防指定地となった区域を、前身のNPO法人が復興のシンボルとなる観光名所にしようと県から借り受け、2012年にオープン。翌年、コスモス園を新設した。
 10日は、園内で神事があり、関係者が今後の花の成長を祈願。同法人はまつり会場入口に公園の維持に向けた募金箱を設置し、協力を呼びかけている。問い合わせは島原観光ビューロー(電0957.62.3986)。

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