ひとまず留任のガルシア監督、ナポリ会長「適切な時期に適切な決断を下す」

[写真:Getty Images]

ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、ナポリのルディ・ガルシア監督を留任させた理由について語った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

今シーズン、ルチアーノ・スパレッティ現イタリア代表監督の後任としてナポリの指揮官に就任したガルシア監督。33年ぶりのスクデットを獲得したチームを引き継ぐ形となったが、セリエAの8試合を消化して4勝2分け2敗の5位に甘んじ、王者としての輝きは放てていない。

加えて、指揮官はスパレッティ監督時代からいる主力との関係構築にも苦戦。FWビクター・オシムヘンとは口論に至る一幕があり、FWクヴィチャ・クワラツヘリアも昨季ほどのパフォーマンスを披露できずにいる。

こうした状況もあり、クラブ内ではガルシア監督の解任論も持ち上がったが、ひとまずは留任が決定。ただし、ガルシア監督の立場は必ずしも安泰ではないようだ。

ローマのルイス大学で講演したデ・ラウレンティス会長は、ガルシア監督に時間を与える必要性を口にしたうえで、今後状況が改善しなければ解任の決断を下す可能性も示唆している。

「私と彼は良くない時間を過ごしている。そして、私は起業家として自分の会社の内部で何が起きているかについて、関心を持たなければならない」

「私は適切な時期に、適切な決断を下すだろう。周囲の声が私に影響を与えることはない。性急な判断は、すべてが間違ったものとなってしまう。人生において、すべてを手に入れることなど不可能なのだ。まずは頭を下げ、懸命に働かなければならない」

「イタリアのフットボールを知らない監督を雇ったのだから、苦労するのは当たり前だろう。同じことは、誰にでも起こったはずだ。新しい人間を責めたところで、無駄でしかない」

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