イラン、米に関与否定を伝達 ハマス攻撃巡り、報復警告

10日、イラン軍大学の卒業式に臨む最高指導者ハメネイ師=テヘラン(最高指導者事務所提供・AP=共同)

 【テヘラン共同】イスラム組織ハマスが7日に実行したイスラエルへの奇襲攻撃を巡り、米国から関与を疑われるイラン政府が、米国の利益代表部を務める在イラン・スイス大使館などを通じ「関与していない」と米政府に伝えたことが11日、分かった。米国やイスラエルがイランの核・原油施設を攻撃した場合は「報復する」と警告した。外交筋が明らかにした。

 米国とイスラエルでは、証拠がないものの、イランが今回の攻撃に関与したとの見方が根強くある。米イスラエルが報復としてイラン攻撃に踏み切れば、軍事力で劣るイランで大きな被害が出るのは必至。イランは外交チャンネルで回避する狙いとみられる。

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