刑務所や少年院出た人の就職、福井県内10社が受け入れ 日本財団「職親プロジェクト」福井支部発足

職親プロジェクト福井支部の発足式で団結を誓い、記念写真に納まる関係者=10月10日、福井県福井市のザ・グランユアーズフクイ

 元受刑者らの就労を支援する日本財団「職親(しょくしん)プロジェクト」の福井支部の発足式が10月10日、福井県福井市内のホテルで開かれた。県内の有志10社が雇用を積極的に受け入れる「職親」となり、福井刑務所や保護司会など関係機関と連携して更生を後押しする。

 刑務所や少年院を出た人の就労には困難さが伴い、社会復帰できないことで犯罪を繰り返すケースも多い。日本財団は2013年、受け入れ企業に補助金を支給する同プロジェクトを始め、今年8月末までに693人の雇用につながった。支部発足は全国で10番目、北陸3県では初めて。ガソリンスタンド展開の栄月(本社福井市)の栄月一浩社長が支部長を担う。

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 発足式には関係者約50人が出席。栄月支部長は「賛同する県内企業が増えていくよう力を尽くしたい」と話した。福井支部への問い合わせは事務局(shokushin.fukui.office@gmail.com)まで。

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