今年で100周年!名門ヒュンメル、2000年代以降の「伝説・名作」海外ユニフォーム5選

1923年にデンマークで誕生したスポーツアパレルブランドhummel(ヒュンメル)は、今年で創業から100周年。

同社と契約するチームも同ブランドの懐かしいデザインを再現したユニフォームを着用するなどして、この名門の100歳を祝福している。

サッカーのユニフォームでもお馴染みであり、これまでに国内外で多くの素晴らしいユニフォームを生み出してきたhummel。

ここでは2000年以降のhummelユニフォームから、「伝説級あるいは名作級の5つの海外ユニフォーム」をピックアップしてご紹介したい。

ザンクト・パウリ

ザンクト・パウリ 2015-16 hummel ホーム

おそらく世界で最もROCKで尖ったドイツのクラブチーム、ザンクト・パウリ。

ドクロをトレードマークとするこのハンブルクの海賊がhummelとコンビを組んだユニフォームだ。スポンサー「Congstar(携帯電話会社)」のロゴマークも格好よい。

デザインは伝統のダークブラウンを基調にピンストライプを走らせる。宮市亮が加入したシーズンだが、開幕前の負傷により出場試合の数はわずかなものとなった。

ザンジバル代表

ザンジバル代表 2009 hummel ホーム ユニフォーム

黒いヒョウ柄デザインが強烈なインパクトを放つザンジバル代表のユニフォーム。hummelの歴史でも異色ユニフォームの一つかもしれない。当時はパンツも市販されていた。

ザンジバルはタンザニア連合共和国の一部で独立国家ではないためFIFAへは加盟していない。キットカラーのブラックとグリーンはザンジバル国旗に由来する色だ。

デザインは絶滅の危機に直面しているザンジバルヒョウを描く。当初はチャリティ目的のユニフォームだったが、2012年に行われたFIFA非公認の国際大会で実際に着用した。

マラガ

マラガ 2022-23 hummel アウェイ ユニフォーム

かつてはUEFAチャンピオンズリーグで旋風を起こしたこともあるスペインのマラガ。初めてhummelとタッグを組んだ22-23シーズンはスペイン2部を戦っていた。

このアウェイユニフォームはローズカラーをベースに、マラガのユニフォームとは思えないバラの花を描いた美しいグラフィックが強く印象に残る。

ホームスタジアム「エスタディオ・ラ・ロサレーダ」の名前は、クラブの歴史に関係するバラ園がその由来。敵地で着るユニフォームでも“ホームを身にまとう”という意味でバラを描いていた。

デンマーク代表

デンマーク代表 2023 hummel 1986限定ユニフォーム

hummelにとてはサッカーアイテムの象徴ともいえる懐かしいデザインが2023年に復活した。

デンマークが初めてワールドカップ本大会に出場した1986年メキシコ大会で着用したユニフォームの復刻デザイン。当時から人気だったアイコニックなハーフ&ハーフのストライプは今も人気で、hummelのテンプレートデザインの定番に。

このユニフォームは6月17日にホームで行われたEURO2024予選の北アイルランド戦で着用。試合は1-0でデンマークが勝利を収めている。

チベット代表

チベット代表 2001 hummel ホーム ユニフォーム

hummelが世に送り出した中でも伝説級の一着がチベットの2001モデルである。

中国からの政治的圧力を受けながらも代表チームとして活動するチベット。多くのスポーツブランドが中国の顔色をうかがい契約に難色を示す中、サプライヤーに名乗りを上げたのがhummelだったという。

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バルセロナ的ともいわれたレッドとブルーのストライプデザインは、左袖にも装着しているチベット国旗(雪山獅子旗)をモチーフとしている。

このユニフォームはファッション系セレクトショップなどでも販売され、海外では芸能人やセレブもチベット支持の意思表示として着用。サッカーの枠を超え、時代のアイコンのような存在でもあった。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。

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