世界が絶賛!ギリシャのクラブが放った3つの新ユニフォーム 「ヴェネツィア級の美しさ」その仕掛け人とは

今や世界一美しいと称賛されるイタリア2部ヴェネツィアFCのユニフォーム。

だがギリシャの2部にもヴェネツィアの美しさに匹敵するユニフォームが存在する。アテネ・カリテアFCだ。

ここではカリテアが今季使用する3つのユニフォーム(ホーム、アウェイ、サード)をご紹介したい。

Athens Kallithea 2023-24 Kappa Home

アテネ・カリテア 2023-24 Kappa ホーム ユニフォーム

ネイビーブルーを基調に少し大きめのオレンジの襟。理由はよく分からないが、どことなく懐かしさを覚えるデザインだ。適度な間隔で配置されたゴールドとホワイトのピンボーダーもオシャレである。キットサプライヤーはヴェネツィアと同じKappa。

カリテアのユニフォームは全てのモデルで長袖も作られている。袖口は半袖・長袖どちらもオレンジとゴールドのカラーコンビネーションに。

ホームタウンのカリテアはギリシャの首都アテネ近郊南西部に位置する港街。旗の色はネイビーブルー、レッド、ゴールドの3色で構成されており、このうちレッド以外はホームのキットカラーと重なる。

なお、正式なチームカラーはブルーとホワイトで、どちらもカリテアの原点となったクラブの色だ。

デザインどころかビジュアルまでヴェネツィア級の美しさだが、実はそれも当然という“人物とチーム”がカリテアのユニフォーム(というよりもブランディング)に関わっている。

Athens Kallithea 2023-24 Kappa Away

アテネ・カリテア 2023-24 Kappa アウェイ ユニフォーム

23-24アウェイユニフォームはホワイトを基調に、襟と袖口をゴールドで彩りネイビーのピンストライプを走らせる。どれも美しい3つユニフォームでも、最も洗練されたデザインだ。

カリテアは1966年に創設された比較的歴史の浅いクラブ。4つのチームが一度に合併して誕生し、翌年さらに1チームを吸収合併という歴史を辿っている。

そんなカリテアは22-23シーズンに大胆なリブランディングを実施。シンプルな新エンブレムと洗練されたユニフォームデザインが話題を呼んだ。その22-23シーズンからデザインを手掛けているのは、ヴェネツィアも担当するドイツのグラフィックデザインスタジオ「Bureau Borsche(ビューロー・ボルシェ)」である。

そしてこのクラブの会長はヴェネツィアの元最高経営責任者(CEO)でチーフ・ブランド・オフィサーも務めたテッド・フィリパコス氏。彼こそがヴェネツィアに現在のスタイリッシュ路線のユニフォームを導入した人物で、イタリアの成功体験を基にギリシャでまさかのリブランディングを仕掛けた。

“NEWカリテア”にはこのような背景があり、ユニフォームがヴェネツィアに似た雰囲気を持つのは当然のことと言える。

Athens Kallithea 2023-24 Kappa Third

アテネ・カリテア 2023-24 Kappa サード ユニフォーム

23-24サードユニフォームはゴールドを基調に、ネイビーブルーとオレンジのサブカラー。この雰囲気は昨季までのヴェネツィア感が全開だ。

今季の3つのユニフォームの胸には、少々風変わりな「ΕΜΣΤ」の4文字をプリントする。これはスポンサーである「アテネ国立現代美術館」のワードマーク(文字のみの企業ロゴマーク)。

襟の内側には同じく3モデル共通で、チーム名の略称と創設年を組み合せた“AKFC 66”をデザインする。

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どれもスタイリッシュな今季のユニフォームはクラブ公式オンラインストアで販売中。一部長袖ユニフォームは既に完売となっている。

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