批判を浴び続けるマグワイア、ベッカムから電話で激励されていたことを明かす

写真:10月のインターナショナルウィークでもイングランド代表に招集されたマグワイア

マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表DFハリー・マグワイアが、元イングランド代表MFで現在はアメリカMLSのインテル・マイアミの共同オーナーを務めるデイヴィッド・ベッカム氏から電話で激励を受けていたことを明かした。イギリス『ザ・ガーディアン』の電子版が伝えている。

マグワイアは昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッドで出場機会が激減したにもかかわらず代表に招集され続け、そのことに対する疑問や不満の声が多く聞かれる状況だった。そして9月にイングランド代表がスコットランド代表と対戦し勝利した親善試合に途中出場した際、ボールを持つたびにスコットランドのサポーターから彼のプレーを揶揄するような歓声を浴び続け、イングランド代表のギャレス・サウスゲート監督が苦言を呈する事態にもなっていた。

そして、そんなマグワイアをサポートする姿勢を見せたのがベッカム氏だったという。

「スコットランド戦の後、今から3週間ぐらい前なんだけど、デイヴィッドが連絡をくれて話をしたんだ。彼が連絡をくれたのは本当にありがたかったし、感謝している」

ベッカムは1998年のフランス・ワールドカップのアルゼンチン戦で報復行為により退場処分を受け、母国のファンやメディアから激しい批判を浴びた。彼のドキュメンタリー映像では、そうした批判の声が彼のメンタル面に大きな影響を与えたことが明らかにされている。マグワイアはそのドキュメンタリー映像を見たことがあるようで、感想も踏まえつつベッカムへの感謝を述べている。

「あのドキュメンタリー映像は、デイヴィッドが批判の声にどのように対処したのかを説明してくれている。デイヴィッドは僕が幼い頃に尊敬し、憧れていた人だ。残念ながら僕は右ウイングとして彼のように多くのゴールやアシストを決めることはできなかったけど、僕が成長するうえで彼は大きなロールモデルだった。そんな彼が僕に手を差し伸べ、メッセージをくれたというのは、彼がどれほど素晴らしい人間かを表している。本当に感謝しているし、感動したよ」

「彼は僕がこれまで歩んできたキャリアと、その中で経験した重要な瞬間を思い出させてくれた。厳しい局面に立たされた時は、そうした過去の経験や自分のキャリアを振り返ればいいということを教えてくれたよ」

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