9月卸売物価2.2%上昇 米、5カ月ぶり大きさ

 【ワシントン共同】米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数はモノとサービスを合わせた総合指数が前年同月より2.2%上昇し、伸び率は4月以来、5カ月ぶりの大きさとなった。上昇率は3カ月連続で拡大し、市場予想の1.6%を上回った。サービス価格が2.9%上昇したのが全体を押し上げた。

 卸売物価指数は売り手側の価格変動を示しており、最終的に消費者向けの物価に影響を与える。卸売物価指数が物価の高止まりを示唆したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)は既に高水準にある政策金利をさらに引き上げる可能性も含めて検討を迫られそうだ。

 モノは0.8%上がった。食品は1.2%、エネルギーは1.0%それぞれ低下した。

 変動が激しい食品とエネルギーを全体から除いたコア指数は2.7%上がった。

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