【香港】碧桂園に貸付で損失計上へ、建滔集団[金融]

香港に本社を置き中国本土で事業展開するラミネート世界大手の建滔集団(キングボード・ホールディングス)は10日、中国不動産大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)に対する債権について、2023年12月期決算で減損損失を計上する見通しを明らかにした。15億9,800万HKドル(約300億円)の未回収債権を抱えている。

香港に上場する碧桂園は同日、外貨建て債務が不履行になる可能性を表明。建滔はこれを受け、碧桂園に対して債務履行を求める法定督促状を発行したこと、現状では23年12月期に減損損失を計上する見通しであることを発表した。

碧桂園は23年末までに建滔からの借入金残高15億9,800万HKドルとその利息の返済を終える契約となっている。建滔は、未回収債権の減損損失を計上しても同社の業務と財務に深刻な影響は生じない見通しだと説明している。

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