【カンボジア】フィンテック普及加速へ、政府が新政策発表[金融]

カンボジア政府は、向こう5年間を対象とする新たな金融政策「カンボジア金融技術開発政策2023~28」を発表した。成長の兆しを見せるデジタル経済の発展をさらに加速し、フィンテック(ITを活用した金融サービス)の浸透を図る狙いだ。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

オウン・ポンモニラット財務経済相は4日、各省庁や民間企業などの関係者が参加した集会で同政策を発表。国民の間にモバイル決済が広まりつつある現在こそ、フィンテックの普及に弾みを付ける好機と判断したと背景を説明した。その上で、金融分野のデジタル化による生活の利便性などを全国民に提供できる環境を整えたいと述べた。

カンボジア国立銀行(中央銀行)によると、23年上半期(1~6月)のモバイル決済数は前年同期比58%増の3億3,370万件、決済額は同98%増の582億米ドル(約8兆6,650億円)だった。電子財布の登録口座数は2,020万件に達している。

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