【台湾】福井県企業が台湾視察、ビジネスチャンス探る[経済]

福井県に本社を構える企業5社が視察のため台湾を訪問。初日は台湾の経済や産業に関するブリーフィングに出席した=11日、台北(NNA撮影)

福井県に本社を構える企業5社が11日、台湾台北市で視察をスタートした。12日まで2日間の日程で、台湾企業やイノベーション関連の見本市を訪問し、現地企業などと交流を深めるとともに、ビジネスチャンスを探る。

5社は福井商工会議所(福井市)による「台湾ものづくり企業視察」で来台。イオンプレーティング受託加工のNCC(鯖江市)、反射材など製造の丸仁(福井市)、経営コンサルタントのプラスアルファ・ラボラトリー(勝山市)、包装資材製造のミヤゲン(敦賀市)、異種金属接合材料製造の武生特殊鋼材(越前市)の社員ら8人が参加した。

初日は台北市内で台湾の経済や産業に関するブリーフィングに出席。冒頭で福井商工会議所地域振興部の寺川直輝部長が「この視察、研修をきっかけに福井、台湾の企業の連携が広がることを祈念している」とあいさつした。

続けて台湾政府系研究機関の工業技術研究院(ITRI、工研院)の李湘平・業務経理が登壇し、「台湾産業情勢とビジネスマッチングの支援策」と題して話した。

NNA台湾編集部の安田祐二編集長は台湾経済の現状について講演。2023年の台湾の経済成長率予測値などを紹介した上で、半導体などの輸出が台湾の経済成長に大きく影響していることを説明した。

医療用・工業用の内視鏡などを設計、開発する台湾企業の升洋資訊企業は、自社の技術などを紹介した。

福井県の企業関係者は11日、台湾企業の視察も実施。12日には台北市で同日開幕するイノベーション技術の見本市「台湾創新技術博覧会(台湾イノテックエキスポ)」などを視察する。

© 株式会社NNA