「はやり目」に注意を 発症した場合は1~2週間の自宅療養 広島県が「流行性角結膜炎警報」発令 2018年以来5年ぶり

広島県は12日、アデノウイルスによって引き起こされる「流行性角結膜炎」警報を発令しました。発令されるのは2018年6月以来、5年ぶりです。

流行性角結膜炎は、「はやり目」とも呼ばれ、目が真っ赤に充血したり、目ヤニや涙を伴います。症状が悪化すると、痛みで目が開かなくなることもあります。

広島県によりますと、10月2日から8日までの1週間で定点医療機関あたりの報告患者数が、呉市で警報発令基準の8人を上回りました。一部の認定こども園で複数の患者が報告されたということです。

県は今後、流行がさらに拡大する可能性があるため、2018年以来となる「流行性角結膜炎警報」を県内全域に発令しました。

感染力が非常に強く、職場・家庭などをはじめ、プールの水にウイルスが潜んでいます。▽ウイルスが付着した手で目に触れること、▽ウイルスで汚染されたタオルなどを使用することで感染します。

新型コロナウイルスやインフルエンザなどと同じ感染症5類に分類されています。発症した場合、医師の許可が出るまでは出勤などができません。1週間から2週間の自宅療養が必要です。

一般的に夏に流行するケースが多いですが、季節性は関係なく、年齢による発症の差はありません。

◇ もしかかった場合
▽ウイルスの性質上、アルコールだけで完全に消毒できません。目を触ったら、すぐに石けんと水でしっかり手を洗いましょう。

▽家庭内でタオルや枕など、目ヤニや涙で汚れそうな物の共有は止めましょう。

▽入浴は家庭内で最後にするか、シャワーのみにしましょう。

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