10~12月に再び新型コロナ流行

香港中文大学呼吸器科講座教授の許樹昌氏はテレビ番組に出演し、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)が再び流行すると指摘した。10月8日の香港メディアによると、昨今インフルエンザの重症度が日増しに高まっているが、許氏はインフルエンザは依然蔓延には至っておらず、ピークは過ぎ大規模な流行の兆候はないとの見方を示した。新型コロナについては、10月から12月にかけて再びピークに達すると予想。医院管理局の情報から、現在の核酸陽性率は15%で、毎日約100~120件が入院を必要としていると指摘。香港ではXBBウイルス株が依然として新型コロナの98%を占めており、海外で流行しているEG.5ウイルス株とBA2.86ウイルス株に注意を払う必要があると述べた。また外国の製薬会社がXBB変異ウイルスに対する第3世代ワクチンを研究しており、抗体効果が良好であることを暫定データが示していると指摘し、政府は導入を決定する前にデータを精査する会議を開催すると説明した。

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