「島商ップ」開業20年 島原の高校生が空き店舗活用 目利き商品300点並ぶ 10月14日から

島原市のアーケード内に14日オープンする島原商業高の地域連携店舗「島商ップ」をPRする同校生徒=同校

 地域活性化を目指そうと、2004年から長崎県島原市中心部のアーケード空き店舗に開いている県立島原商業高の地域連携店舗「島商(シマショ)ップ」が開業20年を迎える。14日から12月9日までの原則火、土曜を中心にした計12日間、高校生が目利きした約300点が並ぶ。
 今年の島商ップは、同校商業科3年生32人が参加。商店運営を通した課題解決力の育成や、住民らとの交流を通したコミュニケーション能力の向上を目指す。
 高校生手作りの品は▽同校のバッグ(1個50円~)▽県立島原工業高の木工作品(同130円~)▽県立島原農業高のジャム(同360円)▽県立島原特別支援学校高等部の陶器など(同70円~)。島原半島の地場産品や、歴代の島商ップでつながりのある五島、大村、壱岐、波佐見の特産品なども商う。
 14日は午前10時から店舗前でオープニングセレモニー。開業20年を機に新調した看板を除幕する。先着100人に紅白まんじゅうをプレゼント。島原高も含めた県立高校5校の生徒が協働し同日、島商ップ近くで開くカフェ「Mijoかふぇ」利用者に、マドレーヌを贈る。
 本年度島商ップ店長、前田七虹(ななこ)さん(18)=商業科3年=は「丁寧な接客で、また来たいと思ってもらえるお店にしていきたい。高校生一押しの商品をぜひ確かめて」と呼びかける。
 営業は火曜が午後2時~午後4時、土曜は午前10時~午後4時。11月3日は金曜だが、アーケード内のイベントに合わせて開き、4日は休む。

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