「すごく楽しみな位置」 雨でタフなラウンドにも笑顔の西村優菜

2日連続60台を出した西村優菜※撮影は2023年「アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ」(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇ビュイックLPGA上海 2日目(13日)◇旗忠GC (中国)◇6691yd(パー72)

朝から広がる雨雲で薄暗い天候と裏腹に、西村優菜は晴れやかな笑顔でクラブハウスに戻ってきた。初日「69」で回って3アンダーからスタートした2日目、7バーディ、2ボギーの「67」でプレー。首位と2打差の8アンダー4位で週末を迎える。

スタートの1番(パー4/409yd)でいきなりボギーを叩いた。西村は中継局WOWOWのインタビューで「降る雨で距離が結構残る。自分的にタフなラウンドになると思った」と振り返る。「実際に、1番は1W、3Wで打ってもまだ40ydくらい残っていた」。ボギーを打っても同様せず、濡れた芝でランが出ない状態に覚悟を決めてプレーした。

耐えしのぐ中、「すごくいいラインについてくれた」と6番でピン右につけたロングパットを沈めるバーディでスコアを戻した。「あまり考えすぎずに切り抜けられたのがよかったのかな。いいリズムにのれた」。アウトは8番でも5m強を沈め、9番では手前3mにつけてバーディパットを決めて「34」で折り返した。

ホールによっては水が浮くグリーンもあった。「きのうよりはグリーンスピードが落ちていて、ロングパットは水の影響で前に進みづらい感じはあったけど、そこも上手く考えながらライン読みはできた」。13番は5m超のバーディパットを入れた。

2週前の「NWアーカンソー選手権」で米ツアー自己最高3位となり、前週が13位。今大会は連日の60台で折り返した。「何かを改善したというわけではないけど、すごくいいテンポでできている。すごく楽しみな位置で週末を迎えられるのはうれしい。伸ばし合いになるコースだと思うのでアグレッシブにプレーできたら」。残り2日、強気な姿勢をちらつかせた。

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