国連総長、南部へ避難「不可能」 イスラエル軍に撤回要請

9月、米ニューヨークの国連本部で記者会見するグテレス事務総長(国連提供、共同)

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は13日、国連本部で記者団に、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の住民への避難要請について「交戦地帯を通じて、100万人以上を食料も水も滞在場所もない南部へ移動させるのは極めて危険で、場合によっては不可能だ」と述べ、撤回を要請した。

 国連安全保障理事会はイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突への対応を非公開で協議した。ロシアは市民への暴力とテロ行為を非難し、即時停戦を求める決議案を提出した。

 ロイター通信によると、今月の議長国を務めるブラジルも同様の内容に加えて「ハマスのテロ攻撃を非難する」と明記した決議案を配布した。

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