南一郎平がつくった広瀬井路を歩いて知って 宇佐市でモニターツアー初企画【大分県】

広瀬井路の取水口で説明を受ける参加者=宇佐市院内町広瀬
広瀬井路沿いを歩く参加者

 【宇佐】日本三大疎水の父と呼ばれる南一郎平がつくった広瀬井路を多くの人に知ってもらおうと、宇佐市で9日、フットパスイベントがあった。新たに設けた井路沿いのウオーキングコースの認知度アップを兼ねたモニターツアーとして初めて企画。参加者は歩きながら南の偉業を学んだ。

 イベントは市と、南のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)化を目指している地元の誘致推進協議会が開いた。

 AIUフットパスクラブ(同市安心院町)の荷宮(にみや)英二代表(65)がガイドを務め、市内外の約30人が院内町の広瀬取水口をスタート。下拝田までのハーフコース(7.5キロ)と、南が祭られている南尚神社(高森)までのフルコース(15キロ)を選んで歩いた。途中、開削時の苦労など井路や南に関する説明があり、熱心に耳を傾けた。

 市内四日市の牧本和孝さん(77)は「ウオーキングが好きで、南一郎平にも興味がある。気持ちが良いコース」と笑顔で話した。

 市観光・ブランド課の本浪亮課長(58)は「ヘリテージ(遺跡)ツーリズムとして体験型観光誘致につなげたい」と説明している。

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