福井市明新公民館の交流ルーム、もっと小中学生に使いやすく 書籍やライト充実へ寄付呼びかけ

世代交流の場として整備を進めるコミュニティールーム「ふらっと」=福井県の福井市明新公民館

 福井県福井市の明新まちづくり委員会と明新公民館は、地域交流の場として公民館に設けたコミュニティールーム「ふらっと」を、もっと小中学生らにも利用しやすいようにと、改良に取り組んでいる。福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を利用して寄付を呼びかけている。

 「ふらっと」は公民館の図書室を改装して昨年10月につくられた。これまで利用の少なかった親子連れらの交流を深めるためにキッズスペースを用意。地区内の書店と連携し約400冊の書籍もそろえた。公民館自主活動グループの作品発表の場としても利用。今年の夏休みには地元住民による昆虫の企画展を開いた。

 運用を始めて1年近く経過し、課題も見えてきた。同委員会の野田裕実子さん(41)は「利用の頻度はまだ低い。子どもが使わないと良いコミュニティールームに発展しない」と話す。小中学生にも使いやすいよう設備の充実を望む声が親世代から上がったことから、書籍や自習に使うデスクライトなどを充実させようと、9月からCFで資金を募っている。

 同委員会が目指すのは「垣根のない世代交流」。若い世代が大人と交流を持ち、気兼ねなく声を掛け合うことで地域の輪が広がることが理想という。

 目標額は60万円。10月20日までCFサイト「レディーフォー」で。

⇒【寄付はこちら】明新公民館「ふらっと」に子どもがステキな本に出逢える場所を作ろう

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