日本人51人韓国機で退避 イスラエルから

14日、イスラエルから退避した邦人らを乗せソウル郊外の軍用空港に到着した韓国軍の輸送機(共同)

 【ソウル共同】韓国政府は14日、イスラエルに滞在する自国民163人を軍の輸送機で退避させると発表し、日本人51人、シンガポール人6人も同乗したと明らかにした。軍用機は同日夜、ソウル郊外の軍用空港に到着した。

 韓国政府によると、輸送機は13日に韓国を出発し、イスラエル中部テルアビブに現地時間の13日夕到着。14日未明に出発し、韓国へ向かった。長期滞在者81人と旅行者82人の韓国人計163人が搭乗し、人道的見地から日本とシンガポールの国民の退避を支援したとしている。

 韓国外務省は14日、上川陽子外相と水嶋光一駐イスラエル大使から外交ルートを通じて謝意が伝えられたと明らかにした。

 韓国は今年4月、軍事衝突が発生したスーダンから自国民を帰国させる際にも日本人の退避に協力した。韓国外務省当局者は「韓国と日本が海外での緊急事態の際、互いに協力した事例は多い」と語った。

14日、韓国軍の輸送機でイスラエルからソウル郊外の軍用空港に到着しバスに乗り込む邦人ら(共同)

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