コスモスとの競演に感動 砺波・夢の平でヒマワリ種まいた東大生

ヒマワリとコスモスの競演を喜ぶ東大生と卒業生=砺波市のとなみ夢の平スキー場

  ●「第二のふるさと」再訪

 砺波市栴檀(せんだん)山地区の活性化策を考えた東大生や卒業生らが14日、「2023となみ夢の平コスモスウォッチング」が行われているとなみ夢の平スキー場を再訪した。学生らが種をまいた秋ヒマワリが見頃を迎え、満開のコスモスとの競演で来場者を楽しませている様子を喜んだ。砺波ファンとなった学生や卒業生は「第二のふるさと」の魅力を発信し、人を呼び込むことを誓った。

 訪れたのは、栴檀山地区の活性化策を考える県の体験活動プログラムに参加した東大生や、昨年のプログラムに加わった東大OGと友人ら5人。15日朝に1人が加わり、地元住民との再会を喜び、コスモスウォッチングを楽しむ。

 学生は7月末から5泊6日の日程で滞在。砺波高生らと一緒に高齢化と人口減少が進む地区の振興策を考えながら、スキー場北側の畑約300平方メートルに秋ヒマワリとソバの種を植えた。

 ソバの開花は過ぎたが、秋ヒマワリは見頃を迎えており、青空の下で黄色の花とピンク色のコスモスが鮮やかなコントラストを描き、多くの家族連れやカップルらが写真に収めるなど楽しんでいる。東大法学部4年の古田湧大さん(21)は「花が咲いて良かった。自分たちのやったことでたくさんの人に楽しんでもらってうれしい」と喜んだ。

 昨年のプログラムに参加し、砺波の来訪が5回目となった東大OGの五町史織さん(23)=総務省から福井県に出向=は「満開の時期に来られて幸せ。もっといろんな友達を連れてきて砺波ファンを増やしたい」と笑顔をほころばせ、五町さんに誘われて初めてコスモスウォッチングを訪れた東大OBの山田智貴さん(22)=総務省から富山県に出向=は「富山にこれだけ素晴らしいものがあるのをみんなに伝えていきたい」と誓った。

 となみ夢の平コスモス荘の山本建一支配人は「力強い助っ人に支えられ、心強い。ぜひ続けていきたい」と話した。

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