武者人形勇ましく 「鏡くんち」始まる

武者人形を飾りつけた東西2台の山笠が練り歩いた鏡くんち=唐津市鏡

 唐津市の鏡地区で14日、鏡神社の秋季例大祭「鏡くんち」が始まった。五穀豊穣、無病息災などを願い、武者人形を飾り付けた東西2台の山笠が巡行。笛、太鼓の囃子や掛け声を勇壮に響かせた。

 新型コロナの影響で前年は1台、宵山だけで、4年ぶりの通常開催。高さ約6メートルの山笠の表は、東が黒田如水と大友義統の合戦、西は徳川家康ら関ケ原の戦いを飾り付けた。午後1時に神社を出発。若衆の掛け声に合わせ、子どもたちも「オイサー、オイサー」と元気よく山笠を引いた。

 15日は午前10時に神社を出た後、梶原バス停、辻交差点などを巡り午後3時に戻る。鏡山笠保存会の瀬戸昌文事務局長(57)は「同じものは見られず、山笠とは“一期一会”。無事、本番を迎えられてよかった」と話した。(松田毅)

鏡くんちで「オイサー、オイサー」と威勢良く山笠を引く子どもたち=唐津市鏡の鏡神社前

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