佐賀大学(佐賀市)の同窓会をイベント形式で実施する「佐賀大学同窓会フェス」が8日、佐賀駅前交流広場で開かれた。イベント形式での開催は初めてで、卒業生だけでなく現役生、一般客も多数来場したほか、音楽ステージや出店もありにぎわった。
従来の会食形式よりも訪れやすい同窓会として経済学部、農学部、芸術地域デザイン学部の同窓会が合同で企画した。現役生の活動を応援しようと、アカペラサークルやジャズ研究会、美術団体、フェアトレード団体などに、ステージ発表や作品展示、出店を依頼。佐賀大生になじみの店もそれぞれ店を出し、来場した学生と卒業生は、その場で使える買い物券を手に軽食などを楽しんだ。
佐賀駅北で中国語教室を開く経済学部卒の範東洋彦さん(29)は中国茶を振る舞い、教室で講師を務める留学生はダンスを披露した。範さんは「普通の同窓会は行きづらい人もいるかもしれないが、オープンの場なので参加しやすい。教室をPRする機会にもなった」と笑みをこぼした。
発起人の江口達也・経済学部同窓会長(60)は「同窓会は人との出会いが楽しいもの。今後もこの形で続け、佐賀大とつながりのある人たちが交流する機会になれば」と話した。
(志垣直哉)